板状コランダムは、耐火レンガ用途において、その独特な構造と従来のコランダム材料を凌駕する高性能特性に主眼を置いた、際立った優れた利点を提供します。以下に詳細をご説明します。
1. 優れた高温安定性
- 非常に高い融点（約 2050°C）を誇り、1800°C を超える温度でも軟化、分解、明らかな変形を起こさず、構造の完全性を維持します。
- 高温時の体積膨張が低く均一なため、炉の加熱・冷却サイクル中の熱膨張・収縮による耐火レンガの割れを効果的に防止します。
2. 優れた耐腐食性と耐貫通性
- 不純物が最小限で超高純度 (Al₂O₃ ≥99%) を特徴としており、溶融金属、スラグ、酸アルカリ媒体による化学的侵食に耐えることができ、レンガの摩耗と溶解を軽減します。
- 緻密な板状結晶構造と緻密な粒子充填により、高温溶融物がレンガ内部に浸透するのを阻止します。これにより、レンガの剥離を引き起こす侵食層の形成を防ぎます。
3. 優れた耐熱衝撃性
- 板状の結晶構造により、優れた弾力性と応力緩衝能力が得られ、頻繁な熱衝撃（急激な温度変化）によって引き起こされる内部応力を軽減します。
- 従来のコランダムと比較して、熱衝撃サイクル後の強度低下が少なく、急激な温度変化による耐火レンガの剥離や破損のリスクが大幅に低減し、耐用年数が延びます。
4. 優れた機械的強度
- 室温と高温の両方で優れた圧縮強度と耐摩耗性を発揮し、炉の運転中の機械的衝撃や材料の摩耗に耐えます。
- 板状コランダムで作られた耐火レンガは、密度が高く多孔性が低いため、外部からの力による損傷を受けにくい、より頑丈な構造になっています。
5. 長寿命化によるコスト効率の向上
- 板状コランダムを組み込んだ耐火レンガは、過酷な作業環境において従来のコランダムで作られた耐火レンガよりも 30%～100% 長い耐用年数を実現します。
- メンテナンスやレンガの交換のための炉のダウンタイムを短縮し、生産停止による間接的な損失を削減して、全体的な運用コストを下げます。
